フィットネスエリアもインクルーシブに
多くの人が利用するフィットネスエリアは、みんなにとって使い勝手がよく、居心地のよいものでなければなりません。
そのためには、アクセスの妨げになるようなものを減らし、いろいろな運動ができるようにしましょう。障がいの有無に関わらず、誰もが利用したいと感じられる環境づくりが必要です。
コンパンのフィットネス器具は、障がいがある利用者のことも考慮して設計されています。車椅子の利用者が、車椅子からフィットネス器具に移動しやすいように、または移動せずに車椅子に座ったまま利用できるように設計されています。
色の見え方には個人差があるため、鮮やかな色や色のコントラストを利用し、見分けやすい配色にすることも、インクルーシブなフィットネスエリアには大切です。
さらに詳しく
誰かと一緒に体を動かす
障がいのある人たちにアンケートを取ると、多くの健常者の人たちが利用するフィットネスエリアで他の人たちと一緒にトレーニングがしたいという回答が返ってきます。屋外のフィットネスエリアは、開放的な公共のスペースであり、数多くのトレーニングメニューのなかから各々が好きなものを選んで、体を動かすことができます。屋外のフィットネスエリアは、誰もが利用できる素晴らしい場所になれるのです。
車椅子からの移動
車椅子の利用者の中には、車椅子から降りてエクササイズがしたい人もいます。コンパンの 『Strength』シリーズ は、シート部分のスペースが広く、ゆとりがあり、車椅子から乗り移りしやすくなっています。
ハンドルの設計
コンパンのフィットネス器具のハンドルは、握力が弱い人でも使いやすいように設計されています。ハンドルの形状が輪っかになっているため、握力に頼ることなく使用することができ、ハンドルにフックやストラップなどのサポートツールを付けて使用することも可能です。
利用者の声を活かした製品づくり
コンパンのフィットネス器具は、コンパン フィットネス・インスティテュートの専門家が開発を担当しています。誰でも利用できるようにするために、企画設計の段階から、利用者が参加するワークショップを行い、試作品や最終段階の製品を体験してもらいます。そこで得られたフィードバックを、製品開発に活かしています。
利用者の声を聞く
インクルーシブなフィットネスエリアをつくるには
左のイメージは、ユニバーサルデザインの原則に基づいたインクルーシブなフィットネスエリアの一例です。障がいのある人や高齢者、日常的に運動をしている人、体力のない人、だれでも利用することができます。利用者の全員がすべての器具を利用できるわけではありませんが、 数ある器具の中から、だれで も自分に合ったものを見つけることができます。このフィットネスエリアには、以下の特長があります。
車椅子に座ったまま使用できる筋力トレーニング器具がある。
車椅子から移動して使用できる筋力トレーニング器具がある。
車椅子に座ったまま、もしくは地面に近いところで、身体の機能を高めるためのファンクショナルトレーニングができる。
フィットネス器具にサポート機能が付いている。
様々な種類の有酸素運動ができる。
アクセスしやすい。
器具の使用方法がわかりやすい。
必要に応じて休憩できる。
明るい色を使い、ゾーンごとに色分けされている。
開放感と安全性のバランスが考慮されている。
インクルーシブ フィットネス サークル
このフィットネスエリアは10種類のトレーニングゾーンがあり、だれでも運動することができます。黄色のサークルには、車椅子に座ったままトレーニングできるフィットネス器具が設置されています。その他の器具も、車椅子から楽に移動ができ、障がいのある人も使いやすい設計です。このフィットネスエリアには以下の特長があります。
様々な障がいを持つ人が利用できる。
車椅子に座ったまま使用できる器具が全体の半分を占める。(黄色のサークルで囲まれた部分)
移動に困難のある人もそうでない人も使用できる多機能の器具がある。
フィットネスバイクのサドルは誰でも使いやすい高さになっている。
上半身を鍛えるアームバイクは、立った状態でも車椅子に座った状態でも使用できる。
タイマーを活用して、数多くのインターバルトレーニングメニューに取り組むことができる。(車椅子の利用者にとっても同様のことが言える。)
white paper
インクルーシブなフィットネスに関するリサーチ
本当の意味でのインクルーシブなフィットネスエリアは、誰かのアクセスを拒む障壁のない場所、障がいの有無に関わらず誰もが平等な機会を得て、運動を楽しむ場所です。
インクルーシブなフィットネスエリアは、誰にとっても便利で、歓迎されていると感じられるトレーニングスペースです。障がいの有無にかかわらず、可能な限り多くの人が器具を利用できるように、障壁となるものを減らし、様々な運動ができるように設計された場所です。
コンパン・フィットネス・インスティテュート Morten Zacho
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