子どもの発達とあそび

子どもの成長に欠かせないあそび

あそびと成長は、切っても切れない関係にあります。誰もが本能的に、幸福や愛情を欲したり、恐怖心を感じるように、すべての子どもには「遊びたい!」という気持ちがあります。子どもにとって、あそびは楽しいだけでなく、身体の成長や、社会性、情緒、認知能力、創造性の発達を促す欠かせないものです。コンパン・プレイ・インスティテュート(KPI)は、あそび場に付加価値を生み出すために、あそびを通して子どもの成長をサポートするために、常に新しいあそびのあり方を模索しています。身体をたくさん使う楽しさが、外で遊びたい欲求を生み、子どもの成長につながります。「遊びたい!」と思わせる優れたあそび場には、ごっこ遊び、砂遊びや水遊びなど、さまざまなあそびが繰り広げられる仕掛けがたくさんつまっています。KPIでは、遊具一つひとつの設計から配置までこだわりぬき、年齢やあそび方によって異なるニーズに応えるあそび場づくりをしています。

未就学児の屋外遊びが活動レベルを向上させる

世界保健機関(WHO)は、すべての子どもと青少年が、1日60分以上、中強度から高強度の身体活動を行うことを推奨しています。私たちは、3歳から6歳の子どもたちが、幼稚園で過ごす間の身体活動レベルを調査しました。綿密に設計された屋外のあそび場で長時間を過ごす園児は、そうでない園児に比べて、身体活動レベルが35%高いことが分かりました。 未就学児の身体活動レベルを向上させるためには、綿密に設計されたあそび場での外遊びが大切なことがわかります。

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子どもの発達とあそび

あそび場でのエネルギー消費

外科医師会の研究発表(The Surgeon Generals Report on Physical Activity and Health Report)では、健康な身体を維持するために、子どもも大人も、1日あたり150キロカロリーを運動などで消費すべきだとしています。コンパン・プレイ・インスティテュート(KPI)の調査から、子どもは30分間のあそびで、推奨される150キロカロリーの3分の2を消費することが分かりました。しかし、子どもたちの多くは、この推奨カロリーを消費できていません。この事実に着目したKPIと南デンマーク大学は、学齢期の子どもたちが、コンパン社の遊具を使って30分間、遊んだときのカロリー消費を調査しました。その結果、小学3年生の子どもたちは、150キロ以上のカロリーを消費していることが明らかになりました。

あそび場がもたらす価値とは?

コンパン・プレイ・インスティテュート(KPI)の研究によると、遊具が未就学児の発達に良い影響を与えることが分かっています。 社会性、認知能力、言語能力は子ども時代に大きく発達する能力ですが、残念なことにこれまでの遊具開発研究ではあまり重視されてきませんでした。そこでKPIは、さまざまなあそびの機能が盛り込まれたパネル遊具が、子どもの成長に欠かせない発達領域にどんな影響を与えるかを調査しました。 パネル遊具は、あそびに付加価値を与え、子どもの社会情動的スキルや認知能力の発達を促します。教育や公園事業にかかわる方々が、利用者を想定し、どんな遊具を設置するべきか、KPIの研究から、たくさんのヒントが得られるはずです。

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