playground planning

インクルーシブなあそび場をつくるには

Boy with a walker sitting on a slide on inclusive play system

公共のあそび場をインクルーシブに

インクルーシブなあそび場づくりの秘訣は、利用者のさまざまなニーズや行動を配慮することです。インクルーシブなあそび場は、みんながアクセスでき、楽しめる場所です。そこでは、だれでも同じあそびができるわけではありませんが、みんなが何か楽しめるあそびを見つけることができます。あそびの機会の平等です。

ユニバーサルデザインの原則に従えば、インクルーシブなあそび場をつくることができます。あなたのインクルーシブなあそび場づくりを、コンパンのあそびの専門家チームがサポートします。

インクルーシブなあそび場づくりのチェックリストをダウンロード

インクルーシブ・プレイグラウンドの例

inclusive playground render - lareg

インクルーシブなあそび場を設計する

この動画にあるあそび場は大規模なものですが、あそび場の規模にかかわらず、以下の点を考慮すれば、インクルーシブなあそび場を作ることができます。

1.アクセス:まず最初にあそび場のアクセスから始めましょう。誰でもあそび場近くの駐車場にスムースにアクセスできるか確認します。あそび場の入り口は、車椅子の利用者なども通りやすいように、段差をなくし、幅にゆとりをもたせます。

2.場内の移動:移動に困難を抱える利用者をサポートできる地面の舗装にします。案内図や標識を設置し、目的の遊具がどこにあるのか分かるようにします。

3.休憩場所:日陰のある静かな場所にベンチなどを設置し、適切に休憩できるようにします。

4.あそびの種類:あそび場内に、活発なあそびと静かなあそびのエリアを設けます。インクルーシブなあそび場は、活発なあそび(体を動かすあそびやスリリングなあそび、他の子どもと交流するあそび)と感覚遊びなどの静かなあそびの両方を提供することが必要です。

5.スロープや舗装:遊具に登るためのスロープを設置して、移動に困難を抱える子どもも遊具に登れるようにします。スロープの表面には滑りにくい素材を用います。

「インクルーシブなあそび場のチェックリスト」には、インクルーシブなあそび場を設計するためのポイントや事例を紹介しています。無料でダウンロードできます。

インクルーシブなあそび場のための遊具

インクルーシブなあそび場に最適な遊具を紹介します。
Universal Carousel

PCM157

Universal Carousel

2+ Years

29.1 m2

8 Users

よりインクルーシブに

コンパンは、長年インクルーシブなあそび場づくりに携わってきました。よりインクルーシブに、誰もが使いやすいあそび場をつくるためには、以下を参考にしてください。
girl in wheelchair playing with sensory play plates

感覚遊び

身体に障がいがあり移動に困難を抱える人たちや、視覚や聴覚の障がい、発達障害を有する人たちにとっても、使いやすいあそび場にするための工夫をしましょう。

あそび場に感覚遊びのしかけを加えることは、素晴らしいアイデアです。だれもが楽しめるインクルーシブなあそび場になります。目で見て楽しめるあそびのしかけや、声や音で遊ぶしかけ、植物の香りを嗅ぐなどの嗅覚を使う体験ができるのもよいでしょう。

不安や緊張を感じた子どもたちがリラックスできる休憩場所も検討してください。

インクルーシブ・プレイグラウンドのココウェーブ・ブランコに揺られる子供たち

新しいあそびに挑戦

インクルーシブなあそび場づくりを成功させるためには、タイプの異なるさまざまな遊具を設置し、「回転する」「揺れる」などのいろいろな動きができるようにしましょう。挑戦したくなる遊びやスリルを感じるあそびは、子どもたちを惹きつけます。視覚、聴覚、触覚などの感覚に働きかけるようなしかけを施すことや、自然の要素を取り入れることも、子どもたちを飽きさせない秘訣です。多様なあそびができるあそび場なら、子どもたちはひとりでもグループでも飽きずに時間を過ごすことができるでしょう。

デザインの工夫

あそび場の地面の舗装に、異なる素材を使ったり、同じ素材であれば、はっきりと色のコントラストがでるようにデザインを工夫したりすることで、視覚障がいのある利用者の移動をサポートすることができます。

また、ごっこ遊びの舞台になるようなあそび場や、テーマのある遊具は、多くの子どもたちを惹きつけます。子どもたちにとって、特別なあそび場になるでしょう。

一人あそびと休憩場所

あそび場で過度な刺激を受けないように、適宜、休憩を取ることが必要です。多くの子どもが、あそび場で静かにくつろげる場所を必要としています。インクルーシブなあそび場には、ベンチやテーブルなど休憩設備や、一人で遊ぶための小さなプレイエリアを設けることを検討してください。

inclusive spinning playground equipment with smiling kids

他者との交流

子どもたちにとっても、他者との交流は重要です。インクルーシブなあそび場には、子ども同士の交流を促すようなあそびが必要です。

子どもの社会性を育むためには、ペアを組むあそびなどができると良いでしょう。ブランコやロッキング遊具、回転遊具などを設置する場合は、同じ遊具を複数、隣同士に並べれば、他の子どもと一緒に遊んだり、競い合ったりすることができるようになります。

あそび場に求められる多様性

豊かなあそびの環境には、身体を思いきり動かすような遊具だけでなく、静かに過ごすための空間もあります。インクルーシブなあそび場では、身体を使う遊びや社会情緒的スキル、認知能力、創造性を育むあそびなど、多様な遊びが展開されます。子どもたちはさまざまなあそびを体験し、必要なときには、遊ぶのをやめて休憩することもできます。

なぜインクルーシブなあそび場づくりが大切なのか

誰もが遊ぶ機会を得られる環境を整えることは、地域社会が担う義務の一つです。 年齢や性別、国籍、障がいの有無に関係なく、一緒に遊ぶことで皆が受けられる恩恵があります。

  1. 障がいのある子どもたちは、健常児と一緒に遊ぶことを通じて、能力や長所を伸ばして成長するという研究結果があります。これは、肯定的なセルフイメージを得ることに繋がります。

  2. 障がいのある子どもたちも、他の子たちと同じように、みんなで一緒に遊ぶことが好きです。

  3. あそびは、子どもの成長にとって「良い」という程度のものではなく、身体の発育や、社会情緒的スキル、認知能力、創造性の発達に欠かせないものです。

コンパンの製品を選ぶ理由

1980年代の会社設立当初から、真にインクルーシブなあそび場をつくることは、コンパンの使命でした。1990年代以降、コンパンは米国の「障害を持つアメリカ人法(Americans with Disabilities Act : ADA)」に準拠したあそび場づくりに取り組んでいます。

障がいのある子どもを含めたすべての子どものために、コンパンでは50年以上に渡ってあそび場を作っています。コンパン・プレイ・インスティテュートでは、インクルーシブなあそび場づくりに関する研究を深め、ホワイトペーパーを通じて研究内容を紹介しています。

インクルーシブなあそび場づくりに関するお問い合わせ

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インクルーシブなあそび場に関する研究

インクルーシブなあそび場づくりのチェックリスト

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真のインクルーシブーユニバーサルなデザインから生まれたスリルのあるあそびー

あそびをみんなにー誰もが遊べるあそび場づくりー

すべての人にあそびをーインクルーシブなあそび場のためのユニバーサルなデザインー