ネイチャープレイとは?

ネイチャープレイ(自然遊び)とは、自然のなかで草木や水、土、砂、石などの自然のものを使って遊ぶことです。自然のなかで、子どもたちは新鮮な空気や太陽の日差し、気候の移り変わりを体験することができます。ネイチャープレイは、子どもたちの視覚や聴覚、嗅覚や触覚などの感覚器に刺激を与え、発育を促します。屋外で自由に遊ぶことで、生きていくうえで必要な社会性や協調性を育むことができます。

KOMPAN Play Instituteのスザンヌ・クイン博士は、自然遊びの本質と、自然遊びが子どもたちに与える影響について以下のように説明します。

「自然を取り入れたあそび場は、ダイナミックでエネルギッシュなあそびを促すため、子どもたちの身体活動は著しく増加します。」

自然遊びのためのあそび場

自然の要素を取り入れたあそび場では、子どもたちは草木や水などの自然の要素と触れ合いながら、体を動かして遊ぶことができます。子どもたち同士の交流が促され、体験学習の機会にもなります。

ネイチャープレイのあそび場の特徴

1.木の切り株や天然木材など自然の素材を利用し、登ったり、揺らしたり、バランスを取ったりなど、多様な動きを必要とするあそびが楽しめます。新しい動きへのチャレンジは子どもたちの学びや成長を支援します。

2.自然木材を利用したあそび場は安全であり、保護者も安心して遊ばせることができます。

3.ネイチャープレイは、自由遊び体験の一助となり、従来の人工物のみで構成されたあそび環境にはない価値を生み出します。自然の素材は子どもたちの想像力を刺激し、豊かなあそびのきっかけになります。草木や水などの自然の素材に触れることで豊かな感覚体験が生まれます。

ボイドヒル自然保護区にあるあそび場の吊り橋遊具を楽しむ女の子

なぜ自然のあそび場が重要なのか?

なぜ自然のあそび場が人気を集めているのでしょうか?木、石、植物などの要素を使ってつくられた自然のあそび場は、従来のあそび場と比べ、子どもたちにユニークなメリットをもたらします。自然のあそび場で得られるものや子どもたちの発育への影響には以下のようなものがあります。

  • 自然のあそび場は木のような自然素材でできており、景観に馴染むようつくりこまれているため、子どもの身体的、認知的、感情的発達を育む、豊かな環境を提供します。

  • 自然のあそび場では、子どもたちは自由に創造的に動き回ることができ、探索、走る、跳ぶ、登る、這う、触る、匂いを嗅ぐなどあらゆる活動ができます。このようなあそび場は活発なあそびと創造を促し、運動能力を向上させ、決まりのなり想像力豊かなあそびを通して問題解決能力を養ってくれます。

  • 自然のあそび場は環境に対する意識を育み、子どもたちに自然を大切にすることを教えると同時に、あらゆる能力を持つ子どもたちが利用できるあそび場を確保します。

山を背景にした木製遊具のある池

自然のあそび場の利点

自然のあそび場は、従来のあそびを凌駕する多くの利点をもたらします。自然の要素を取り入れたあそび場は豊かで感覚的な環境を提供し、活発で想像力豊かなあそびを促し、子どもたちの成長と学習を助けます。自然にヒントを得たあそび場では、安全でありながら決まった形のない環境の中で、子どもたちは創造性を発揮し、自由なあそび、新しいあそびを生み出すことができます。

自然のあそび場は、子どもたちや家族を屋外に誘い、子どもの発達に欠かせない長時間の活発なあそびを促します。このようなあそび場の大きなメリットには以下のようなものがあります。

  • 環境への認識 - 地域の生態系に親しむ

  • 情緒の発達 - 自然への感謝と配慮が生まれる

  • 認知能力の発達 - ストレスを軽減し、集中力を高める

  • 身体的発達 - 室内ではできない活発な身体運動をサポートする

発達を促す自然のあそび場のデザイン

自然のあそび場をデザインする際は、子どもたちへのメリットを優先した綿密なあそび場計画が必要です。自然の要素を融合させ、さまざまなあそびの価値に焦点を当てることで、設計者は身体的、認知的、感情的な成長を促すあそび環境をつくることができます。自然をモチーフにした遊具は、自然と触れ合い、環境について学び、自然への感謝の気持ちを育む機会を子どもたちに提供します。

自然のあそび場をデザインするヒント

1. 歓迎の雰囲気をつくる:安全で見通しがよく、訪れる人みんなの興味を引くような楽しいものにする。

2. 五感を刺激する:触ったり、嗅いだり、見たりできる要素を取り入れる。

3. 多様な要素と構造:あらゆる年齢や能力の子どもに適した課題を提供する自然の要素やあそびの構造を取り入れ、探究心や創造性を刺激する。

考慮すべき主な発達上の利点

身体の発達

丸太や岩などの要素を取り入れ、クライミング遊具を組み込むことで、活発な遊びを促し、子どもたちの運動能力、バランス感覚、協調性を向上させる。

認知力の成長

自然のあそび場は、問題解決力と創造性を促進させます。砂場、水遊び場、枝や葉っぱなどの自然の遊具は、子どもたちを探検、実験、想像力豊かなあそびへと誘います。

Playground Equipment And Consultation in Tampa, Florida

心の健康

自然環境に触れることで子どものストレスや不安が軽減することがわかっています。感覚を刺激する庭、静かな場所、自然の音などがあるあそび場は、心を落ち着かせ、子どもの立ち直る力を高める効果があります。

ドイツの幼稚園の自然遊び場

環境への意識

自然素材や生きた植物に触れることで、子どもたちは自然への理解を深めていきます。これにより、幼い頃から環境に対する責任感を育むことができます。

自然遊びに不可欠なデザイン要素

あそび場に使われるロビニア天然広葉樹

天然素材

木材や再生プラスチックのほか、ウッドチップや砂のような自然素材の表層材を利用することで、環境への影響が最小限に抑えられ、子どもたちは本物の感覚を体験することができます。

wooden robinia sensory playgrounds play panels tables and games hero image

感覚刺激

香り豊かなハーブガーデン、水辺、葉のざわめきなど、五感を刺激する要素を通して、さまざまな質感、香り、音を取り入れましょう。

オープンスペース

柔軟でダイナミックな環境の中で、走り回ったりゲームを考案したりできるだけでなく、子ども同士で交流もできるような、自由なあそび方ができる場所を確保しましょう。

包括性とアクセシビリティ

アクセスのしやすさを考慮した設計を行い、スロープや使いやすい遊具、あらゆる能力の子どもたちが楽しめる感覚豊かな要素を用意しましょう。

これらの利点と設計の原則を意識してあそび場をつくることで、自然のあそび場は、自然との深いつながりを育みながら、子どもたちの総体的な発達をサポートする活気に満ちた魅力的な場所になります。自然にヒントを得たあそび場は、運動技能の発達、感覚的な活動、創造性、自然についての学びを促進し、遊具や自然の要素を通して、子どもたちが自然環境と関わることを促します。

自然なあそび場のデザインには、あらゆる子どもたちのニーズを考慮し、周辺環境を融合させた思いやりのあるアプローチが必要です。妖精の庭や恐竜をテーマにしたあそび場など、まとまりのあるテーマを選ぶことで、設計者は魅力的で没入感のあるあそび体験をつくり出すことができます。

また、あそび場の安全性、耐久性、メンテナンスのしやすさを左右する素材選びも非常に重要です。

木製のあそび場にある自立遊具

自然素材の選び方

自然のあそび場をデザインするうえで、素材選びは重要です。どんな素材を使ったあそび場にするのかで、あそび場の持続可能性と環境への配慮や調和が見て取れます。合成素材や人工的な素材よりも、木材やリサイクル素材、石や丸太などの自然素材を積極的に使うことで、あそび場デザイナーは環境への負荷を最小限に抑えつつ、安全で耐久性のあるあそび場を作ることができるのです。こうした自然の要素は、あそび場の見た目を統一された美しいものにするだけでなく、子どもたちに豊かな感覚遊びの体験を提供します。

さらに、遊具の表面に人工木繊維のような自然素材を使用することで、安全性とADA(障害をもつアメリカ人法 )への適合が保証され、障がいの有無にかかわらず利用しやすい遊具となります。このような素材選びの細部へのこだわりが自然素材のあそび場を際立たせ、環境への配慮とインクルーシブなあそび体験を提供しているのです。

感覚的要素の取り入れ方

自然のあそび場は視覚的に魅力的であるだけでなく、五感を刺激します。多彩な質感、形、素材を取り入れたあそび場は、認知の発達に欠かせない感覚が織りなす豊かな体験を提供します。自然のあそび場は、自然の要素や質感を取り入れることで創造性、社会的相互作用、身体的活動を促し、自由なあそびの機会を提供するだけでなく、あらゆる能力の子どもたちが楽しめるインクルーシブな環境になります。小石のすべすべとした手触りから樹皮のざらざらした感触まで、子どもたちはさまざまな自然のものに触れ、感じ、触れ合いながら、総合的に学び、感覚的な認識と運動能力を高めていくのです。

香りのよいハーブや葉のざわめき、鮮やかな花々が咲き乱れるセンサリーガーデンを取り入れることで、子どもたちは自然の匂いをかいだり、触ったり、味わったりすることができます。このようなあそびへの多感覚的なアプローチは、子どもたちの環境とのつながりを深め、あそびの経験を豊かにし、全体的な発達をサポートします。

オープンスペースのつくり方

自然のあそび場にはオープンスペースが不可欠です。自然のあそび場では、子どもたちは自由に創造的に動き回ることができ、探索、走る、跳ぶ、登る、這う、触る、匂いを嗅ぐなどあらゆることができます。このようなエリアは、子どもたちの創造性と社会性を育むのに不可欠な自由で決まりのないあそびを促すのに重要な役割を果たします。オープンスペースは、子どもたちが自由に走り回ったり、ゲームを考案したり、リラックスした自由な環境の中で仲間と関わることを可能にしてくれるのです。

さらに、自然のあそび場にあるオープンスペースは、子どもたちの想像力によってにぎやかな街から異国の風景まで、あらゆるものに変身します。木製障害物コースを取り入れることで、あそび場の設計者は、やりがいのある楽しいあそびを通して子どもたちの成長を促すことができます。このようにあそびの選択肢に柔軟性があるのは、自然のあそび場の大きなメリットのひとつであり、子どもたちは自由に自分を表現し、問題解決能力を伸ばすことができます。

自然素材の遊具を選ぶ

自然素材の遊具や、耐久性に優れ、子どもたちを魅了し続けるあそびの要素なら、コンパンの製品におまかせください。高品質な素材と革新的なデザインで、子どもたちの身体的、認知的、創造的、社会情緒的スキルを向上させるためにつくられています。また、持続可能性と環境に対する責任を果たすため、リサイクル素材を使用する取り組みを行っています。

コンパンのあそび場は子どもたちだけのために設計されているわけではありません。ティーンエイジャーや大人などあらゆる年齢層の運動や屋外活動を促進しています。想像力をかき立てるタワー遊具のGIANTSから、あらゆる能力の利用者を歓迎するインクルーシブなフィットネス器具まで、多用性のあるコンパンの遊具は、魅力的で長く愛されるあそび場づくりを目指す地域社会にとっての主要な選択肢となっています。

ネイチャープレイのあそび場事例

エストニア タリンにある大型の木製城型遊具

エストニア タリン城

スウェーデン ボリホルムの海賊をテーマにした遊具

スウェーデン ボリホルムパイレーツ公園

タッカー・ランチの森の中にあるあそび場で遊ぶ女の子

アメリカ タッカーランチ

ポルボーにある木製のお城とクライミングウォールをよじ登る男の子

フィンランド ポルボー

Wooden playground structure at Boyd Hill Nature Preserve

アメリカ ボイドヒル自然保護区

コンパン・プレイ・インスティテュートにようこそ

jeanette fich jespersen from kompan play institute

Jeanette Fich Jespersen

コンパン・プレイ・インスティテュート所長

ノルディック・アングロサクソン文学研究修士号取得

Suzanne Quinn

コンパン・プレイ・インスティテュートUSA 所長

児童発達学博士号取得

maria from kompan play institute

Maria Ross Larsen

コンパン・プレイ・インスティテュート 研究プロジェクト責任者

市場人類学学士、修士号取得

資料

  1. "Nature play and natural playgrounds." KOMPAN, https://www.kompan.com/en/int/research/kompan-play-institute/play-resources/nature-play-and-natural-playgrounds

  2. "8 Ways to Encourage Nature Play in Playgrounds." KOMPAN, www.kompan.com/en/int/research/webinars/8-ways-to-encourage-nature-play-in-playgrounds.

  3. University of Tennessee at Knoxville. "Natural playgrounds more beneficial to children, inspire more play, study finds." ScienceDaily. ScienceDaily, 11 October 2012. <www.sciencedaily.com/releases/2012/10/121011135036.htm>.

  4. University of British Columbia. "Spending time in nature promotes early childhood development." ScienceDaily. ScienceDaily, 21 October 2021. <www.sciencedaily.com/releases/2021/10/211021121016.htm>.

  5. Luchs, Annika, and Maren Fikus. "Differently Designed Playgrounds and Preschooler’s Physical Activity Play." Early Child Development and Care, vol. 188, no. 3, 2016, pp. 281–295, https://doi.org/10.1080/03004430.2016.1213726.